FUJI’s Diary -オタノオト-

オタクのノート、略してオタノオトです。

【乃木坂46】好きだったコンサート演出

アンダーライブ3rdシーズンで初めて乃木坂46のコンサートを体験し、そこから今まであっという間の5年間でした。

NHKホール公開収録で「会いたかった〜会いたかったかもしれない」という、終わった直後どちらも一時的に普通に歌えなくなるパニックメドレーを体験してから、生の乃木坂を再び見るまで随分と時間が空いていました。

4月1日「MUSIC JAPAN」にAKB×乃木坂、きゃりー、BIGBANGら登場 - TOWER RECORDS ONLINE

 

遅かったのか早かったのか。

 

時間があるといろいろなことを振り返る時間がありますね。

懐古厨?なってやろうじゃないですか、上等ですよ。

過去を大事にしてこそ、前に進めるんですよ。

 

個人的に好きだったコンサート演出を振り返っていきます。

 

 

①「真夏の全国ツアー2015 at 明治神宮野球場

オーケストラとともに披露した「何度目の青空か」「君の名は希望」「悲しみの忘れ方」

メンバーが"乃木坂らしさ"を表現したいと考えていたあの大事なコーナー。

とにかく衝撃を受けた演出です。

過去にも生田絵梨花のピアノやストリングスと楽曲披露したことは「君の名は希望」や「心の薬」等でありましたが、この公演の演出に関してはそこに至るまでの流れも含めて素晴らしかったです。

朗読コーナーで西野七瀬が「乃木坂らしさは歌の中にあると思ってます」と言った後、メンバー各々が歌詞の一部を読む映像へ移り、その後に生田絵梨花とオーケストラの演奏の中で、振付もファンサも無しで、全員で力強く歌い上げるバラード3曲。

この年は『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が公開された年のツアーでもあり、コンサートに使われている映像もすべてドキュメンタリー調になっています。

映画から始まり、みんなで辿り着いた"乃木坂らしさ"を表現し、最後に披露する楽曲が、映画と同じタイトルの当時リリース予定のなかった主題歌「悲しみの忘れ方」なのです。

ここまで一貫性のある演出を見せつけられたらグループへの愛も深まりますわ。

千秋楽で見せたメンバーの涙が美しすぎて今でもバッチリ覚えています。

あぁ2015年の神宮に戻りたい!!(お前冒頭に「前に進む」って言ったよな)

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ピアノを演奏する生田絵梨花。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ

natalie.mu

まだ運営ブログが活発だった頃です。今となっては新入生が入ってプリンシパルがないとその存在すら忘れかけてしまいますが(笑)

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②「アンダーライブ at 日本武道館 DAY2」

アンダーライブ歴史メドレー

アンダーライブを経験してきた1期生が次々と登場する、いわゆるスーパー戦隊大集合みたいな演出です。

アンコール1曲目の「ここにいる理由」のサビで伊藤万理華が登場した瞬間は震えましたね。まさかね、と思っていただけに震えました。

続く「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」で井上小百合が登場したときには、もはや会場側はサプライズ感覚というよりも「来い…!みんな来い!!」と思ってた人の方が多かったのではないでしょうか。ここからは驚きの震えではなく、会いたくて 会いたくて 震えてたカナ?

「ここにいる理由」以外はイントロから一気にサビへ飛ぶメドレー編成になっており勢いを一切殺すことなく最後の「ガールズルール」まで突っ走るという、必殺技を連発するヒーロー達を見ているかのような時間。このたった7分間に、サプライズの感動と、期待を裏切らない感動を「これでもか!」と詰め込んでくれていました。

前日に永島聖羅が卒業発表していたことでやや不安定になっていたメンタルが、ここで見事にトドメを刺されましたね。

アンダーアルバム「僕だけの君~Under Super Best~」初回生産限定盤の特典映像「The Best Selection of Under Live」に映像収録してくれたのはグッジョブ通り越してゴッジョブ。マジ神の所業。

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乃木坂46 アンダーライブ at 日本武道館」2日目の様子。(提供:Sony Music Records

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③「橋本奈々未卒業コンサート at さいたまスーパーアリーナ

最後の「サヨナラの意味」

乃木坂46のコンサートで初のムービングステージが登場したシーン。

ただその使い方は、パフォーマンスをしながら移動できるムビステの本来の使い方ではなく、橋本奈々未が卒業・引退する前に、ファンのみんなへ挨拶・御礼をするため。

なんと贅沢!いや、なんと豪華!!

前田敦子でもちょっと装飾したトロッコでしたけど!!(笑)

楽曲の長さもoff vocalと大サビリピートを駆使して編集されており、最後の「サヨナラの意味」を10分弱も浴び続けることができます。

私としては珍しく、終わりが来るのが寂しくて橋本奈々未には一生ムビステで往復して歌い続けていてほしいとすら思っていました。

1つ惜しかったのは橋本奈々未の衣装が普通のスカートのため、スケスケのムビステ全面を自由に歩き回れず、敷かれた赤い絨毯の上をグルグルするだけだったことです。

せっかく素敵な演出なのにスカートの女性が真上を通ったら邪念生まれるでしょ?だからこればかりは已む無しと判断。

じゃあムビステじゃなくてもいいじゃんって?

おめぇ高速トロッコで煙吹きながら「サヨナラの意味」歌ってる橋本奈々未を想像できんのかよ!!(それはそれでちょっと面白そう)

高速じゃないにしてもトロッコと比べればムビステの方がゆったりと客席を見渡せるし、「引退」だからこそファンとのお別れの時間を多く割いてくれたことに優しさと誠実さを感じた素敵な演出でした。

少し見方を変えると、引退に悲しむオタクたちに対してサビを繰り返すことで「サヨナラに強くなれ」と励まし続けた時間でもあったわけですが。(なんで最後にそういう台無しなこと言うかな)

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橋本奈々未 (c)乃木坂46 LLC

 

natalie.mu

 

 

④「5th YEAR BIRTHDAY LIVE  at さいたまスーパーアリーナ DAY2」

全体ライブで1曲目を任されたアンダー楽曲「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」

アンダー楽曲で幕を開ける全体ライブの新鮮さに発狂ですよ、発狂。

王道の演出ももちろん好きですが、こういう変化球を挟まれるとグッと心を掴まれます。

この日は「OVERTURE」から「狼に口笛を」まで、メイステ左右の映像がすべてモノクロになっており、衣装もハロウィンライブで着用していた悪魔衣装でとにかくクールにスタート。

この後、ジャニーズのように上からゴンドラで現れる選抜メンや、シンクロライブのプロトタイプ"混ざり合うもの"、ついにムビステの本領発揮等、見どころ満載のDay2だったのですが、やはりあのスタートダッシュがあってこそだと思ってチョイスしました。

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⑤「真夏の全国ツアー2017 at 明治神宮球場 DAY2」

46人全員が揃った「設定温度」

いやいやこの日はヒム子だろ!!と仰る方が多いと思うんですが、あれは超絶サプライズ感覚なのでコンサート演出としてはなんとなく番外扱いにしました(笑)

コンサート前半の期生別ライブは3期生→2期生→1期生の順番で行われ、終盤に披露された「設定温度」では逆に1期生→2期生→3期生と順番に登場。

期生別ライブでは、3期のフレッシュさ、不遇と呼ばれた2期の意地、1期のまだまだ後輩には負けないと言わんばかりの底力、みたいなものをそれぞれ感じ取りましたが、「設定温度」ではイメージが逆転。先に登場した先輩たちの存在にどこか安心した表情でついてくる後輩たち。46人で作り上げた温かさがそこにありました。

出てくる順番でこんなに受け取るイメージが変わるんですね。実に面白い。

個々の仕事が一気に増えて多忙になりつつある時期でもあり、46人全員で披露したのはこの日と東京ドーム初日のみ。とても貴重なステージでしたね。

メイステのリフターを階段のように使っているのも上手い使い方だなぁと感心してました。真正面から見れば遠くから続くジグザグ道に見えなくもない。

道の先で46人が集まり、横1列に並んで……

くーっ!

暑くて目から汗が!

設定温度下げてもらえますか!

 

natalie.mu

 

⑥「生駒里奈 卒業コンサート

最初で最後のフルメン「Against」

曲披露前の生駒里奈が楽しそうに舞うソロダンスパートが泣けるんですわ。

最後に光の演出とともに1期生が暗闇からバーンと現れるところの王道感。

 

なにこれ素敵やん

 

これ以上、余計な言葉は不要ですね。

最高でしたよ。えぇ。

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生駒里奈

 

natalie.mu

 

「アンダーライブ全国ツアー2018 ~関東シリーズ~」

北野日奈子のソロダンスから本編ラスト5曲

ムービングライトを駆使した演出に度肝を抜かれたのと、本気でパフォーマンスをしたいという北野日奈子の想いからスニーカーに履き替えてたのがとても印象的。

いつの間にかメイステのセットがさっぱりしたなぁと思ったら、左右のスクリーンもOFFのままラストスパート突入。

「嫉妬の権利」「制服のマネキン」「インフルエンサー」までの3曲が間の空かないメドレーになってて正真正銘のノンストップメドレーに圧倒され、「ここにいる理由」「日常」で会場ドカ沸きのまま本編終了。

こんなんズルいわ(笑)

「映像もない、鉄骨だけのステージセットでパフォーマンス」というアンダーライブの原点回帰とも呼べるステージ構成に収まることのない鳥肌。不死鳥肌ですね。(うるせぇ)

乃木坂のコンサートの中では抜きんでて尖ってるけどテーマがハッキリしてる粋な演出でした。

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ロダンスを披露する北野日奈子。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ

 

natalie.mu

 

⑧「Sing Out! 発売記念ライブ」

MVの世界観を再現した「Sing Out!」

シングルの発売記念ライブというのも非常に珍しいですよね。

「OVERTURE」後にセピアな色調のステージにクラップしながら現れた時点で、会場もクラップしてて既に一体感が生まれてました。もう一度言いますね。"一体感"が生まれたんです。近年、乃木坂の現場ではハッキリ言ってあーんまり感じなかった"一体感"ですよ。

不思議な力を持った楽曲ですよね。

アンコールで会場と一緒に踊って歌ったのも全員で1つになって感動的ですが、やはりそこは衣装オタクの面倒臭いところが出てしまい…

MV衣装の齋藤飛鳥ロダンスが放つ唯一無二のオーラが好きでした。

衣装も演出の一部です!(鼻息荒め)

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「Sing Out!」を披露する乃木坂46。(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ

natalie.mu


 

⑨「真夏の全国ツアー2019」

齋藤飛鳥のドラムセッション

これを選んだ理由は特に深くはなく、この記事の①にもある2015年の神宮ライブを思い出したからです。

2015年は オーケストラ+ピアノ生田絵梨花

2019年は バンド+ドラム齋藤飛鳥

せっかく持っている個々の「技」を演出に取り入れるの好きなんですよね。

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ドラムの演奏を披露する齋藤飛鳥。(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ

natalie.mu

 

 

語り始めると話が長くなってしまう悪い癖が出てしまい、5つくらいでまとめようと思ったのに結局9つです。

中途半端だからあと1つ選べよ!と思われる方、そういうものでもないんですよ。(謎のドヤ顔でタイピングしてるキモヲタ)

 

ユニット曲や個人プロデュースはメンバーへの思い入れとかが強く出てしまうので、なるべく"コンサート演出"にフォーカスを当てたつもりですが、「Against」は思い入れが強くて微妙なラインでしたね(笑)

 

規模が大きくなるにつれて、使える機材の幅が広がるというのもわかるんですが、「とりあえず新しい設備取り入れてみました〜!」的な演出は、

 

「おぉ!すご〜い!……で?

 

となってしまうケースが個人的には非常に多いのです。

松●潤演出の信者である私の目はそういうところで不意に冷静になってしまうのがよくないところです。自覚はあります。

 

乃木坂はどちらかと言うと、これまでの個々の関係性やグループの経緯を加味してこその感動が生まれる演出が多い気がしますよね。視聴覚というよりも、感情に訴えかけてくる感じ。

それも1つの"乃木坂らしさ"だと思います。

 

皆さんの印象に残ってる演出は、何ですか?(強引にフィニッシュ)